「長い休み時間に運動会の練習をしたいので、運動会が終わるまで運動場のボール遊びを我慢してほしいのですが、放送でみんなに伝えてもいいですか」
6年生数人が真剣なまなざしで職員室にやってきた。
「みんなは何を練習したいのですか」と問いかけると、6年生全員でリレー練習をしたいと言う。
6年生をリーダーとする運動会の動きは、日増しに良くなり、子どもたちの表情も生き生きとしている。
「みんなの気持ちを直接下級生に伝えた方が、わかってもらえるのではないですか」と言うと、
「うん、そうしよう」とにっこり笑った。
翌日の昼休み、リレー練習に熱中する6年生の傍らで、徒競走の練習をする下級生の姿があった。
6年生の真剣さは、下級生も動かしてきた。